ベイシャークの時合いはなぜか干潮や満潮の潮止まり前後1時間、特に潮止まり前の1時間に集中することが多い。
さらに潮位の変動が大きい時ほど(小潮<大潮)その傾向は顕著に表れることが多い。
しかし、生き餌を泳がせる場合は時合いに関係なく食ってくる。
これについて私なりの解釈で考えてみた。
まず、第一にベイシャークはサメであり非常に嗅覚に優れている。特に血の匂いに強く反応することが知られている。その為、切り身でも匂いの強いイワシやサバが餌として優秀である。
なぜベイシャークは時合いにアタリが集中するのかを考える。
私の考えではベイシャークは時合いになると回遊してきて餌を食うわけではないと思っている。
もともと嗅覚が強い故に離れた沖にいたとしても潮流に乗った匂いをたどって餌にたどり着けるくらいの嗅覚は持っている。また時合いになると急に食欲が湧いてきて一番近くにあった餌を食うわけでもないと思う。そうだとすると出している竿の左右の両端にアタリが集中すると思われるがそういうことも無い。
私の考えではベイシャークは常に仕掛けの近くにも回遊していて餌の位置を記憶しているのではないかと思う。
切り身の場合は捕食の対象となる餌はもちろん動かない。ベイシャークからしても「逃げない餌、そこにある餌」という認識ではないかと思う。よって時合いでないときに餌を見つけたとしてもすぐに食いつくわけではなく餌の位置を記憶するだけでそのままスルーするのではないかと思う。そして食欲の湧いたタイミングで記憶していた餌まで戻って来て食べる。よって時合いにアタリが集中するのではないかと考えている
。
生き餌については真逆の考えとなる。ベイシャークにとって生き餌は「生きている餌、今食べないと戻ってきたときにはいなくなっている餌」という認識ではないかと思う。よって見つけるとその場で襲い掛かる。また逃げ惑う動きや流れ出る血も食欲を促進させる効果があると考えている。よって生き餌の場合は時合いに関係なく食ってくるのではないかと思う。