レンギョ釣りはヘラブナ釣り用の練り餌を使用する釣りである。(メーカーよりレンギョ用の練り餌が販売されればいいのだが...)市販の練り餌は非常に数も種類も多く、それぞれ用途も異なり使い方も違う。
この中でレンギョ釣りに向く餌の条件は
・よくバラケること
・比重が軽いこと
・ハリから脱落しにくいこと
である。
練り餌というと匂いを重視すると思われがちであるが少なくともレンギョ釣りにおいては匂いの有無や強さによって釣果に差が出たことはない。それよりもバラケ具合を調整したほうが良い結果につながる。
以下にそれぞれ評価していく。
A.麩餌
いわゆるヘラブナ釣りのバラケやダンゴに使われる餌である。ほとんどが麩から成り比重もまぁまぁ軽くバラケもよい。魚粉やサナギなどのペレットが配合されているものも多く、匂いも強い。
レンギョ釣りには浅ダナ用のダンゴ餌やセット用のバラケ餌なら使用可能。
深ダナ用や底釣り用の餌はバラケが弱く重い。餌が重いと浮きの浮力を圧迫し餌を大きくつけることができない。
餌はある程度大きく付けた方がレンギョの反応は良い。
B.グルテン
これもヘラブナ釣りではメジャーな餌である。しかしながらバラケはほとんどなくいつまでたっても針に残っている。レンギョ釣りでは単体での使用は寄せる力もないため難しい。2本針でのセット釣りであれば喰わせ餌として使うことができる。レンギョの食いが渋く、ダンゴを食わない場合は20~30cmの段差をつけた食わせとして使用すると良いことがある。
C.マッシュポテト
最近ではあまり使われることがないが元々ヘラブナ釣りといえばマッシュポテトが一般的であった。現在は春先のノッコミへらを狙う時に使われることが多い。比重は非常に軽く、バラケも良いが水の量のわずかな違いで出来上がりが左右されるデリケートな餌である。バラケさせたり持たせたりなどが自由自在の為、わたしの主力の餌である。
200ccのカップでマッシュ:水=4:3を主軸にこれを手直ししながら使用している。
D.ペレット系
魚粉やさなぎなどがふんだんに使われており、非常に集魚力の高い餌である。しかしながら比重もかなり重くバラケも弱い為レンギョ釣りには不向き。さらにレンギョ釣りにおいて匂いの強弱はあまり関係ない。