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大河利根川、坂東太郎炸裂 ~後編~

そして4/20本番である。

15時過ぎに大宮駅でのっち氏と合流し利根川へ向かう。

前回仕掛けの上でもじったアオウオが頭に焼き付いて離れなかったせいか今回はなぜか落ち着かず何か起こりそうな予感を感じていた。

途中で食事や買い物も挟み、利根川に着いたのは19時半であった。闇の中せっせと荷物を運びセッティング。

今回は私は竿三本すべてタニシ、のっち氏は竿三本でタニシ二本、カラスガイむき身一本のセッティングであった。

この日はセッティング後打ち込みはせずすぐにテントへ入り明日に備えた。

翌日、4時半に起床しウェーディングで仕掛けの投入とと少量の撒き餌をした。

のっち氏もギリギリまで立ちこんでポイントへの直接投下である。

カラス貝以外の二本を一か所にまとめてそこに多めのタニシをピンポイントに撒いていた。

 これは私のタックル

この日は風もほとんど無く水面はハネも少なく穏やかであった。

前回ほどは魚の気配も感じず少し不安になる。

日が高くなると少し風が吹き始め水面が波立ってきた。

と、そのタイミングで私の仕掛けの上で巨大なアオが踊り出た!

唖然とするのっち氏。

おそらく前回とは違う個体。漆黒という言葉が似合う真っ黒な個体であった。

しばらくすると私の竿に僅かなアタリがきた。

前回同様食い込むほどではないが少しラインを出したり竿先を小突いたりするようなアタリだ。

このアタリが数時間ほど続いた。

そして11時前くらい。

私の右側に出していた竿がまた僅かに糸が出た。

またかと気にしないでいるとそのままふわりふわりと竿が揺れそのうちゆっくりと糸が出ていく。

ここで食いアタリだとようやく確信し、急いでウェーダーを履き竿を取り川に走る。

ブレイクギリギリまで立ちカカリを交わしたところで大きくアワセる。

同時に竿を押さえつけられるような重量感に襲われ確信しのっち氏に「アオだ!!」と叫んだ。

獲物は重々しくしかし静かに抵抗し時に激しく首を振る。

途中、横に走り隣の竿とクロスしてしまったのでのっち氏に頼んで回収してもらう。

ドラグは5kgほどに設定し竿を立ててひたすら耐えていると獲物が上を向く感触を感じた。

一気に浮かせると巨大な顔、そして巨大な尾ビレが水面から現れた。

獲物は浮いては潜り浮いては潜りを繰り返すがドラグは一切出さずに耐える。

そして獲物がぐったりし横になったとこで浅場まで誘導する。

のっち氏が構えたタモまで誘導し無事ランディングすることができた。

言葉が出なかった。

手足が震え、涙が溢れてきた。

完全敗北した8年前のあの日以来頭から離れることが無かったアオウオをついにこの手で抱くことができた。

水中で簡単に計測すると128cm。重さは25kgくらいかな。

陸揚げしてちゃんとした計測をしようと思っていたのだがそんなことどうでもよくなってしまった。

この巨大で偉大で素晴らしい魚をずっと抱いて居たかった。

10分ほど計測と写真撮影しリリース。

リリースしたら一気に力が抜けて膝から崩れ落ちてしまった。

そしてまた涙が溢れてきた。

しばし余韻を楽しんで落ち着きを取り戻してから一応打ち返す。

コマセも多少追加した。

しかしこれで終わらなかった。

そういえば今の魚そんなに黒くなかった。むしろ白かった。

先ほど仕掛けの上でもじっていた個体は真っ黒だった。

それに気づいたのは後からであった。

そして15時くらいに突然糸が出る。

先ほどと同じように一度止まってから走り出す。

ちょうどウェーダーを着ていたのでそのまま竿を取り川を走る。

ブレイクを交わせる位置まで立ちこんでからアワセる。

しかし何かに擦っている手応えを感じアワセを途中で止める。

軽くあおったところで掛かりは外れ獲物が右に走り出したところで痛恨のフックオフ!

一本目とは明らかに違う重量感に、そしてもじっていた巨大なアオウオの姿に大型を確信していたため悔やんでも悔やみきれない。

再度追いアワセを入れようとした瞬間であった。コンマ1秒の差で魚の方が上手であった。

こんなにも一日の中でてっぺんからどん底まで落とされる日も無いだろう。

同行していたのっち氏にもさぞかし気の毒に見えたと思う。

しかし、まだ初日であり翌日にもチャンスがあると思い切り替える。

すでに1本釣ってるしね。

最終日に賭けて夕食を済ませた。

しばしのっち氏と話し込む。

そして19時半過ぎ

また私の竿の糸が出る。

そして立て続けに鳴り響くクリック音

完全に予想外の展開に動揺しながらも体は動き竿を取り川の中を走る。

前回の失敗を生かして大きくアワセを入れた。

その瞬間獲物は一気に沖に向かって走り出す。

ここで隣の竿とまたクロスしてしまった。またのっち氏に回収してもらうも今度はハリスが道糸に絡みついてしまった。

一か八かでクラッチを切り完全フリーにする。そしてのっち氏にカッターで絡んだラインを切ってもらう。

なんとか直し巻き取るとまだ付いている。

そしてテンションが掛かった瞬間に5kgのドラグをもろともせずに30mほどワンダッシュで出された。バラシたサイズと同じくらいであると確信し慎重にファイトする。

その後も巻いては出されを繰り返すこと10分。ようやく獲物が落ち着いてきた。

ここで一気に浮かせに掛かる。頭を上に向け一気にポンピングすると水面に巨大な影が浮かび上がった。

その大きさに絶句した。そして尾ビレの一撃でまた潜っていく。

自分でも驚くほど冷静であった。獲物が弱るまで決して無理をせず安全な距離で引き合った。

20分ほど掛けてようやく大人しくなったので浅瀬へ誘導する。

時より嫌がり激しく暴れるも沖には走らせず慎重に寄せる。

岸際まで寄せたところでタモは無理だと判断し一気に馬乗りになりホールドする。

獲ったぁー!!!と叫んだ瞬間大きく暴れ私の腕からするりとすり抜けてしまった。

そのまま左側のブッシュに猛然と突っ込んでいった。

私は一切のためらいもなく飛びついた。

頭を腕で完全にホールドし今度こそ離さなかった。

そして改めてその巨大さに驚愕した。

パッと見でも目標サイズであった140cmは大きく超えていることがわかった。

重すぎて移動することもままならなかった。

水中で計測の結果148cm、重量は約45kgであった。陸揚げ、

半袖になっているのは飛びついた際にビショビショになったから。

寒さなんて感じなかった。それまで寒くてウェーダー履いてたのに。

抱えることが出来ない。ヒザを使ってなんとか持ち上げた。

本当はエラ通しして朝まで繋いでおこうかと思った。

しかし、いざ上げてみたらそんなことどうでもよくなってしまった。

そして静かにリリース。

ゆっくりと沖に泳いでいく姿は堂々としており優雅だった。

その後は何も起こらず翌日。

朝からあまりもじりもなくアオも抜けない。

しかしお昼に近くなると水が流れ出しアオのもじりが出始めた。

たまに小さなアタリが来るもこの日は最後まで仕掛けを食うことは無かった。

ここで私のアオウオ釣りはひとまず終止符を打つことが出来た。

8年間、何度やめようと思っても諦めないで良かった。

そして信頼できる仲間のアシストが合ってこその2本だった。

感謝してもしきれない。

正直わたしは、メーターオーバーの魚も140cm近いサメも、タイのメコンオオナマズも釣ってきた。

しかしここまで震えるほど涙が出るほど感動できる魚は今までいなかった。

釣って涙が出たのもこれで2回目だった。(一度目は初めて93cmの鯉を釣った時)

この魚は本当にかっこいい。そして語れぬ魅力にあふれている。

次は仲間に釣ってもらい私はアシストが出来たらいいなと思う。

この感動を共有し、その現場に立ち会いたい。分かち合えるのは素晴らしいことであると思う。

どれくらい先になるかわからないがまた出会えたらいいなと思う。

 

以上はわたし(まつとも)の報告でした。

以下に少しだけ同行したのっち氏の状況についても書きたいと思います。

初日、私が1本目のアオを釣ったあと、のっち氏の仕掛けの上でも巨大なアオが舞い踊った。

そして数秒後、その竿が小刻みに揺れ、そして一気に絞り込まれた!!

間髪入れずアワセるのっち氏。

「アオだ!!」と叫んだ瞬間勢いよくすっ飛んでくるナマズ(笑)

見事なアオ(ブルーキャット)でした。

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