春先の湖で大型トラウトを狙う
本日の舞台は栃木県中心部塩谷町の山間部に位置する東古屋湖である。
荒川の最上流部の西荒川をダムにした人工湖であり鬼怒川漁協の管轄下で多くのニジマス、
ヤマメ、ヤシオマス等が放流されておりマス釣りを楽しむ事が出来る。ヘラブナも有名な釣り場であり、良型のヘラが釣れる事もあってヘラ師も多く訪れる釣り場である。
今回、2018年4月30日に東古屋湖を訪れたメンバーは最近マス釣りにハマり出したのっち氏と私、筆者のちぎらの二人。先週私一人の単独釣行では70オーバー2本を頭に60クラスを4本。40㎝以下が20本程と近年稀に見るほどの好釣果に恵まれたため、今回のっち氏も誘っての東古屋釣行となった。
前回絶好調だったルアーの他にも餌釣りタックルも持ち込み朝6時からスタート。今回はボートからの釣りがメインとなる。
春を感じさせる暖かい南風が吹いておりローケーションは良好
まずは湖の上流部で開始早々、ルアーに反応があり私が30㎝程のニジマスをGET。餌に対する反応も良好でのっち氏がパタパタと数匹を釣り上げる。
すると私のエサ釣り竿にアタリが…。合わせると手にズッシリとくる重み…。これは大きいと確信し丁寧にやり取りしゆっくりと寄せてくると50㎝アップのヤシオマス!いきなり良型が出たのでホッとしながら暫し一息を付くことに。 お茶を飲みながら一息付いているとのっち氏のエサ竿にアタリが…。浮きが微かに浮き沈みする程度の小さなアタリなので見送るのっち氏に「ヤマメかも知れないから軽くあおってアワセを入れてやった方が良いかも」とアドバイスを送り、のっち氏がタイミングを見計らいアワセを入れると、鋭く水面をラインが走る。「デカイ!」とのっち氏が叫ぶと同時に20メートル先で先程私が釣ったヤシオマスよりも明らかにデカイ個体が水面に突き跳ねる。これはヤバイとのっち氏と立ち位置を入れ替えファイト開始。一気に40メートル程走ったマスは激しい抵抗をみたがのっち氏が7分ほどかけて丁寧に寄せてくるとやけに厳つい風貌の魚が浮上し丁寧にネットイン。その風格に二人は思わず唖然とした…。
ヒレに欠損の無い見事なスーパーレインボー。恐らくドナスチと思われる。
大きさは57㎝であった。
のっち氏、満面の笑み。実に美しい魚である。
様々な湖や川に通う私も一年、いや数年に一度お目にかかるか分からない見事な一匹。 ヒレも綺麗に再生しており、この湖のポテンシャルの高さを久しぶりに実感した。
開始一時間程で素晴らしい釣果が出たので今日はヤバイんじゃ無いかと張り切るがそれ以降はアタリが止まり、上流部は頭打ちとなり300メートル程下流にポイント移動。しかしここでも中々アタリがでない。のっち氏がルアーに切り替え暫く投げ続けるが反応が少なくエサ釣りの方もアタリが止まってしまう。 再びポイントを移動して魚を探す。減水時には川になる川筋を重点的に探る他,水面でライズする魚を探す。 50メートル程下った所で複数のライズがあったのでアンカーを打って釣り再開。 ライズを狙ってのっち氏がルアーキャストを繰り返すがアタリが出ない状況。しかし餌に40㎝程のニジマスにがヒットし魚っけもあるので暫くこのポイントに落ち着く事にした。
ポイント移動から1時間程経ち再びルアーに切り替えキャストを繰り返す。のっち氏と私で話ながらキャストを繰り返していると突然のっち氏にひったくる様なアタリと共に凄まじい勢いでドラグが鳴りスプールから糸が引き出されていく。突然の出来事に驚きの顔を見せるのっち氏だが20メートル程走った所で魚が体全体を見せるほど激しいジャンプ!「デカイ!」とまた船の上で叫んだ。激しく抵抗するビックトラウトだが朝方上がった魚と比べると早く浮上して来てヒットから5分ほどでネットイン。魚はヤシオマスのジャスト50㎝。
丸々と太っており食味も大変に良い魚。
今回2匹目の大物との事もありドヤ顔を決めるのっち氏。
そうこうしていると私にも45㎝程のヤシオマスがヒット。美味しそうな魚でした。
しかしこのポイントもこれが頭打ちとなり結局追加は無かったので最後のポイント移動! 朝方入ったポイントのさらに上流部に入り最後の釣果を狙う。 しかし思いは虚しくアタリは少なく、時間だけが過ぎて行くが回りでライズし始めたので私はルアーに切り替え反応を見る。何回かバイトはあるが乗せきらずに居るとドスン!と鋭いアタリと共に水面下で大きな魚が反転したのが見え「やった!」と思った瞬間にフックアウト。残念ながら針が少し伸びており針交換をしていると、のっち氏の餌竿にヒット。あまり大きくは無さそうだが「サクラだ!」とのっち氏がランディングしたのは40㎝程のサクラマスだった。
今回大活躍ののっち氏。放流された物だが綺麗な個体である。
のっち氏がサクラを上げたのが良い区切りとなり時間も迫っていたので今回のボート釣りは終了。船着き場に戻ってからはショアからルアーを投げ1時間程探ったが結局二人で1バイトノーフィッシュで納竿となった。
今回も絶好調の釣果に恵まれ思い出に残る釣行となると同時に東古屋湖と言う湖のポテンシャルの高さを痛感した一日でもあった。 そして二人で帰りがけに寄ったラーメン屋で宇都宮餃子を食べながら今日の釣りを語り合い、また次の釣行の計画を話し合うのであった…。